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老犬介護日記 残り少ない命を燃やして

仕事から帰宅すると、いつものように布団にくるまって爆睡している、Sol爺の姿がそこに。

布団はオシッコでびしょびしょになり、ウンチもあった。
いつものようにSol爺に話しかけながら掃除を始めるも、なんだか様子が違う。

もう一度確認すると、
布団にくるまったまま、丸一日布団から出てこられなかった可能性が高い事がわかった。

布団にはヒーターが入っており、脱水症状を起こしかけている可能性があるため、
すぐに経口補水液をシリンジで飲ませる。

元気そうに見えるが、感覚的に違う。

その日から一気にやつれていく。

そして、とうとう事故が起きた。

いつものように仕事から帰宅すると、寝床は綺麗なままだが、Sol爺の気配がない。
急いでお風呂場を覗くと、車椅子で入浴できるように作られたお風呂場の
1/3が擦ったような血の跡、1/3がおびただしいドス黒い下痢、1/3が通常の便と大量の下痢。

そして排水溝(Sol爺の体の長さほどある)にSol爺が横たわり、体は冷たく痙攣をしていた。

血の気が引くも、息のある事を確認して、布団にくるみ、近くの動物病院に駆け込む。

「すみません、大変申し訳ありませんが、死にかけています。看て頂けないでしょうか」

治療中でしたが、看て頂く事ができました。

状況説明、彼の今までの現状を話すと、
・どこの病院にかかっているか
・なぜそこの病院に行かないのか
・どうして宗像に引っ越しているにもかかわらず、宗像の病院に変わらないのか
と質問される。

私は
・延命しなくて良い
・彼が痛みを極力感じないようにしたい
と伝える。

先生の治療は
・皮下輸液
・ビタミン投与
・炎症を抑えるためにステロイド投与

「痛みはないと思う、意識が混濁している状況」
「もう長くないと思う」

画像を見て頂くとわかるように、手も足も擦り切れ、痙攣までしている。
そして動かすと顔を苦痛に歪める。

話すも痛み止め等の処方はしてくれそうにない。

「洗ってあげたいけれど何かあっては困る」
「暖かくして」
と言われるが、帰宅してからどのようにすれば良いかの指示などはない。

年の頃は40前後だろうか。

すぐに布団にくるみ、僕の体温で少しでも温めようとした。

「暖かくして」と言われたが、会計が終わるまでに15分近く待たされた。
その間に二人患者さんが来られた。

会計が終わって。
「ご親切に有り難うございました。」と心にもないが、頭を下げた。

ドクターからは一言もなかった。

Solを抱え両手が塞がっているが、手動の重い扉を誰も開けてくれず、
Solが少しでも痛くないように、扉を開けようとしたが、
片手にならざるを得ず、Solが声を発する。

動物病院の職員は3-4人居ただろう、お客さんも二人居た。
誰も手を差し伸べてくれる人は居なかった。

僕の業なのかもしれないと、悲しくなった。
彼をこんな姿にした自分自身に腹が立つ。

帰宅してすぐに柔らかいマットを引き、その上にタオルを敷き、シャワーをかけながら温めた。
体温が上がり、Solの鼓動が安定し始めた。

便と血まみれの体がやっと綺麗になり、体温も戻った。

ドライヤーで乾かし、一眠りした後のSolの姿がこの画像です。

なぜほかの病院に連れて行かなかったか、疑問になる方がいらっしゃると思います。
帰宅後、Sol爺が来たときからお世話になっている知人の先生に電話をして指示を仰ぎ、
Solが最後の時を迎えるまでの方向性を決めたので、もう病院に連れて行きませんでした。

命の灯火は最後まで強く輝きを放ちました。

何回かに分けて、最後まで書こうと思います。

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